今回は2回に分けて私の母の事について綴ります。

1回目は実の母についてです。

今回、このブログのために、昔の写真を何十年ぶりに出してきて、母は、こんなに嬉しそうな顔をしていたんだなあ?と驚きました。

というのも、私は農家の長男として生まれ、期待を一身に受け育ってきましたが、私と母とは小さな頃から(おそらく7歳のある出来事以降)意見の違いで、いつも、ぶつかり合っていました。
母に対してはいつも敵対心を抱いて、好きとは言える存在ではありませんでした。

しかし、父や祖父母の存在のおかげで、いくら母に反抗しても、家を追い出されることもなく、長男ということもあり、農家を継ぐ事に決めました。

継いだら当然、一緒に仕事をすることが多くなり、いちいち言われる事が鬱陶しく、温室の中で怒鳴り合うこともしばしばありました。とにかく、母親と一緒に仕事をするのは嫌で、早く引退してもらえたら、一緒に仕事をしなくて済むし、本人も好きな事が出来るので一石二鳥になるはずと心から思っていました。

そして、それを実現するために、会社化すれば多くの人が入ってきて、引退してもらえると思い、取り組み始めた矢先、母に癌が見つかりました。

しかし私は、その時こう考えました。「母の体調は心配だが、うるさい人が仕事場から、いなくなると言うことで逆に良いかもしれない。」「私は私の役割として会社を守り発展させる事がみんなにとって一番良いことだと。」
客観的に考えるとその考えは良くないことだとわかっていても、他になす術がわかりませんでした。

無事、母は回復し、結果的にもメロンの農作業をほとんど、やらなくても良い様になりましたが、何か、もやもやした感じでした。

一方でメロンの仕事の方は現在、良い縁にも恵まれ、コロナ渦の中でも前向きに取り組むことが出来ています。
スタッフも成長してきてきました。
私自身がメロン農家の経営者として、さらに何が出来るか?という事を考える時間がやっと作れるようになりました。
そして、まず選んだのは経営者として、自分自身の器を大きくするために、向上心のある人たちや経営者が集まってくる能力開発セミナーの場での勉強です。

そこで学んでいる内容は、幸せになるための目標達成の技術です。

セミナーで学んだ後は、あまりにも今までの考え方が未熟だとわかり、ショックで次の日に頭が痛くなり寝込んだぐらいでした。
セミナーでは特に、2つのキーワードが私にとって印象的でした。
「自分を大切にした上で自分に近い人から順番に大切にしていく」
「健康が全てでない。しかし、健康を失えばすべてを失う」
ということです。当たり前の事かもしれませんが、それが私にとってはショックでした。

母とは、つい最近まで、出来るだけ話をしないようにと決めていましたが、セミナー受講以降は自分の考え自体を改めるため思いやりをもって接するようにしています。

先日、姪の大学入学前の挨拶として、弟夫婦と姪が実家に来て、皆で、ご飯を食べました。
普段であれば仕事等を理由にあまり長く一緒に集わないのですが、セミナーの学びを活かす上でも意識して集まり、妻も誘い、心を開いて楽しい会話と食事をしました。

その際に、母の楽しそうな姿を見て、私は「母はこういう事が望みなんだ!」と今更ながらに気づくことが出来ました。

よく考えて、振り返って見ると、母は3人姉弟の長女で幼少の頃に事故で父を失っています。

物心ついた頃から、貧しい環境だったので心に余裕もなく、長女としての責任を果たすため必死に生活してきたことだと思います。
その事を考慮すれば、「家族の集いに、とても幸せを感じる人なんだ」と腑に落ちました。

母は21歳で結婚する際、おそらく憧れの大家族の中での生活を決めました。
しかし憧れとは裏腹に農家の嫁として農作業をこなしながら、両親、祖父、子供達のための家事、その上、父はいつも外でお酒を飲んでいたので、心に余裕など、あるはずがない訳です。

この事は、わかっていたのですが私自身の器が小さいため、母から直接色々な事を言われてしまうと反発する自分がいました。
いくら私に反発されても、家族と言い争いをしても母は家事や仕事は文句を言いながらでもやってきました。なぜか?普通だったら一切やめるのに未だに理解できません。

理解できませんが、私達のためにやってきてくれた事実は変わらないので、これからは、しっかりと大きな器を準備して近くの人を大切にして行こうと思っています。

健康についてですが、
私の名前は健児。弟の名前は康平。
母が2人合わせて健康で過ごしてほしいと願って名付けてくれた名前です。
しかし母の意に反して、兄弟ともに、あまり意識せずに過ごしてきました。
健康が全てではありません。しかし健康を失えばすべてを失います。
健康についても考えを改め、母がまだ元気なうちに弟としっかりと話合っていきたいと思っています。
おそらく、これは母の願いのはずです。

今年、5月9日の母の日には兄弟妹を集めて、家族みんなで食事会を行います。
私自身の心のあり方を変えることで、家族が幸せなひとときを過ごせる様に期待しています。
まずは自分の幸せを感じることが大切で、その幸せを家族や社員、お客様その他関わる方々に幸せを分け与えられる事を目的として、今後、幸せな人生を設計して行こうと思います。