このたびの 台風9号・10号により、被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。

先程、ブログの記事を書こうとしたら、土砂降りになっていたので農場へ出かけました。温室のトイから雨が越すぐらい降っていましたが、メロンは無事でした。
9月末頃までは台風や大雨の可能性が高いのですぐに対応出来る様に準備をしておく必要があります。

今回は約2年前に洪水被害を受けた事について思い出しながら綴ります。

収穫当日の事でした。朝5時に作業に出発。
雨は小ぶりでしたが行く途中の川は見たことも無いぐらいの増水していて嫌な予感。

温室に到着するとやはり地面から1mぐらいの水位です。

ハウス内を恐る恐る覗くとやはりメロンの果実の上まで、茶色く濁った水はたっぷりと温室内に溜まっていました。全滅です。

後2時間収穫を早くしたら?雨が後2時間遅かったら?と嘆きました。でも、もうどうすることも出来ません。

その後、何が悪かったのか?と反省しつつ、見るに耐えない状況だったのでいち早くの復旧をめざしました。

通常水が引いてからハウス内をきちんと歩ける様になるまでは晴天で1週間以上は必要でしたが見るに耐えがたかったので5日ほどで復旧を始めました。

足元が悪い中大変でしたが、出荷できないメロンの収穫から残渣のかたずけ、水圧でサイド下のシートがむき出しになった部分の修繕や泥洗いを行っていきました。後は植え付けが早く出来るように早く乾かす事につとめました。

その時に農業未経験で入社して1ヶ月目だった社員がいますが、「農業はこんなにひどいものか?」と思ったそうです。
今ではその社員と、その事について冗談を言える様になりましたが、いつ起こっても不思議ではないと思う様になりました。

反省もしました。このハウスは15年前に建設しましたが、元々、洪水の影響を受けやすい立地条件とわかり洪水対策として、堤防を作ったり止水処理工事を手厚く行ってきましたが、残念ながら想定以上でした。
想定以上になるということは読みが甘いということです。原因は地球環境の変化もありますが水路工事などを始め川の周りの環境の変化もあります。

ハウスを建設する際はそれらの事も熟考する必要があると学びました。

その時被害を受けた温室では今もメロンを続けて栽培しています。
もちろん、その温室はメロンをやめるという選択肢も考えました。しかし多額の設備費をかけていますのですぐに別の場所へ移動という訳にもいきません。

そういう訳で、その時は対策を2つとりました。

1つ目として、WEBカメラで川の水位チェックをスマホ等から出来るようにして異常時に初動が早く出来るようにしました。
2つ目として、栽培時期を洪水の可能性の高い7月から9月上旬までは行わないように調整しています。

農業は災害や病害虫にいつも悩まされますが、それを前提に仕事を成り立たせる事が大事だと痛感します。
私は自然災害を始め難題が出されるたびに、「習う、考える、決める、行動する」のどれかで自分に足りない部分を選び納得のいくまで実践していくように心がけています。
そうやって難題を一歩ずつ乗り越えていければと考えています。